オートストレーナお役立ち
Useful blog
2025/10/30
マグネットセパレータで取りきれない細かい異物も取れますか【オートストレーナQ&A】よくあるご質問6
Menu
◾️Q マグネットセパレータで取りきれない細かい異物も取れますか?
◾️A 取れます。
5mmから10μmまで、スラッジの粒径に合わせたメッシュが選べます。
磁性・比重に依存しない方法で、微細な異物も残さず除去
ボールフィルターは、対象とするスラッジ粒径に合わせてメッシュを選定できるのが特徴です。例えば50μmのスラッジなら300メッシュ、より微細な10μmのスラッジには1000メッシュなど、サイズに応じたメッシュを設定できます。
マグネットセパレータやサイクロン式ろ過装置のような磁性・比重に依存することなく、「通過させるだけで確実に捕捉」できるため、微細スラッジ対策として非常に有効です。
※メーカーによってメッシュの数値は異なります。
ケーススタディ:自動車部品加工メーカーの解決事例

自動車部品の金属加工現場では、研磨・研削工程で、大量の金属の削りカス(スラッジ)が発生します。
これを、クーラント液から除去するために、マグネットセパレータで磁性の金属ゴミを取り除き、サイクロン式ろ過装置で比重差による分離を採用する現場もよく見られます。
しかし、現場ではこのような声が多く聞かれます。
「マグネットもサイクロンも入れているのに、クリーンタンクがまったくクリーンにならない」
「微細な金属カスが残り、フィルターを詰まらせ、設備を傷めてしまう」
ここでは、ボールフィルターのオートストレーナ導入によってこれらの課題解決した2つのケースをご紹介します。
・ケース① ホーニング加工ラインで発生する微細スラッジの詰まりを解消
ある自動車部品メーカーでは、ホーニング加工後のクーラント液を
ダーティタンク → マグネットセパレータ → サイクロン → クリーンタンク → 特殊フィルターという構成でろ過していました。
しかし、特殊フィルターの手前で微細スラッジが大量に残留。
結果として、
・フィルターが頻繁に詰まる
・クリーンタンクの清掃頻度が多い
・タンク内の堆積物による品質リスクが発生
そこで、特殊フィルターの前段にボールフィルターを導入。
ボールフィルターで微細な金属スラッジを捕捉した結果、クリーンタンクがようやく「クリーン」な状態になり、特殊フィルターの詰まりも解決。
メンテナンス負荷は劇的に減少しました。
・ケース② ポンプ摩耗による高額な交換コストを削減
別の加工ラインでは、クリーンタンクの出口にカートリッジフィルターを設置していましたが、5μm対応のカートリッジがすぐに詰まり、ポンプが摩耗して高額なポンプの交換を毎年余儀なくされていました。
ボールフィルターをカートリッジの前段に導入したことで、
・微細スラッジの侵入を大幅にカット
・カートリッジの寿命が延びる
・ポンプの摩耗が激減し、設備交換コストを削減
まさに、「最後の守護神」として機能したのです。
ボールフィルターのオートストレーナ導入例

ボールフィルター導入による主な効果
・クリーンタンク清掃の頻度を半減
・クリーンタンク後段フィルターを詰まらせない
・ポンプ摩耗防止・設備の交換コストを大幅削減
・加工品質の安定、品質不良リスクの低減
マグネットセパレータやサイクロンでは防げなかった微細スラッジの侵入をボールフィルターが確実にブロックし、加工品質と設備寿命の両方を守ります。
「詰まり」「摩耗」「清掃負担」にお困りの現場にとって、ボールフィルターは最も現実的で効果的な解決策です。