2024/01/31

工作機械で使用するクーラント液のろ過に、最適なろ過装置とは?

工作機械で使用するクーラント液のろ過に、最適なろ過装置とは?

1.工作機械の加工方法で選ぶろ過装置は変わる?

工作機械には旋盤、ボール盤、フライス盤、研削盤など様々な種類があり、
金属を加工する機械の種類はなんと約300種類にも及びます。(総務省の「日本標準商品分類」より)
工作機械を使用する際には、冷却や潤滑、品質向上を目的にクーラント液が使用されています。
このクーラント液は循環しているため、金属のくず等が混ざったままだと、
クーラント液が劣化し、工作物や工具を傷めてしまうのです。

そこで、ろ過装置によるろ過が必要となります。ただ、どんなろ過装置でも良いというわけではありません。
工作機械の加工は、レーザーなどの特殊な加工法を除き、大きくは切ったり削ったりして加工する切削加工と、
砥石を回転させることで表面を削っていく研削加工の2つの加工方法に分かれますが、切削加工と研削加工では、
スラッジの細かさ等が違ってくるので使用するろ過装置や、エレメントが変わってきます。

また、加工する金属の種類によって、クーラント液も水溶性を使用するのか油性を使用するのか、
切削油・切削液・研削液どれを選ぶのかが変わってきます。

ただ、エレメントやフィルターの組み合わせで加工方法やクーラント液を選ばずに使用できるろか装置があります。
それがボールフィルターのオートストレーナなのです。

●切削加工・研削加工どちらの工作機械にも適しているのがオートストレーナ

 

工作機械の加工方法

 

【切削加工】
工作物の回転による切削 ・旋削(バイト)
工具の回転による切削 ・フライス削り(フライス工具)
・中ぐり(バイト)
・穴あけ・ネジ立て・リーマ仕上げ(ドリル類)
・歯切り(ホブカッタ)
工作物または工具の直線運動による切削 ・平削り(バイト)
・形削り・立て削り(バイト)
・ブローチ削り(ブローチ工具)
・歯車形削り(ピニオンカッタ・ラックカッタ)

 
 
 

【研削加工】
固定砥粒によるもの ・研削
・ホーニング仕上げ
・超仕上げ
・ラップ仕上げ(乾式)
遊離砥つぶによるもの ・ラップ仕上げ(湿式)
・バレル仕上げ
・液体ホーニング

 
 
参照|一般社団法人日本工作機械工業会「工作機械の種類と加工方法」より

2.オートストレーナなら、軽いアルミも細かい金属くずもお任せ

クーラント液のろ過によく使用されているろ過装置の一つが、サイクロンフィルターです。
サイクロンフィルターは液体を高速回転させることで遠心力を発生させ、液体と固形物を分離させる仕組み装置です。
サイクロンフィルターのメリットは、低価格なことと、網がないのでメンテナンスが楽なこと。

しかし、液体と固形物の比重差が小さいと分離しにくいのが弱点です!
サイクロンフィルターは大きなものや重たいものを分離することには適していますが、
アルミなどの軽い金属の分離には向いていません。
また細かいスラッジや小さなスラッジも軽くなるため分離がしにくくなります。

ボールフィルターのオートストレーナでは、
網の目でアルミなどの軽い金属や細かい金属のスラッジもしっかりキャッチ!
しかも、独自の逆洗方式で日々の清掃が不要!

手間もかからず細かい金属くずをキャッチするので、
工作機械に使用されるクーラント液のろ過に最適なのです。

 

3.オートストレーナなら、磁性体・非磁性体にも対応

磁性体の金属のろ過に使われることが多い、マグネットセパレーター。
これは磁力を使って液体の中にある金属の切粉やスラッジを除去するろ装置です。
マグネットの磁力で磁性異物は除去できるのですが、網がないため素通りしてしまうスラッジもあります。
そもそも磁性体でないと使えないため、アルミや非磁性体のものが多いステンレスなどには使用できません。
素通りしてしまうスラッジがあるため、
マグネットセパレーターの後にバグフィルターと呼ばれる布のフィルターを使っているお客様も多いようです。

布フィルターはとても良くスラッジをキャッチするのですが、
頻繁に詰まるために交換頻度が高く、ランニングコストがかかります。

実はこのバグフィルター(布フィルター)の詰まりをなんとかしたいというご相談も多くあります。

ボールフィルターでは、マグネットセパレーターをそのまま生かして、
マグネットフィルターの後にオートストレーナを設置することをご提案しています。
オートストレーナを設置することで、細かいスラッジをキャッチ

逆洗方式なので目詰まりがなく、
フィルターの交換などのメンテナンスがいらないためにランニングコストも抑えられます。

もちろん、オートストレーナ一台で、マグネットセパレーターとバグフィルター両方の部分をまかなうことも可能です。

4.オートストレーナ6.64で鋳鉄、アルミ、ベアリング鋼のスラッジもキャッチ

●部品交換の手間なくコスト削減

ボールフィルターのオートストレーナ/型式6.64は、
工作機械に使用されるクーラント液のろ過に水溶性・油性問わずに使用できます。
また、鋳鉄、アルミ、ベアリング鋼など、あらゆる金属をキャッチできます。

大容量で細かなスラッジのろ過にも対応、
しかもろ過精度をあげても布フィルターのように部品交換の手間がほとんどなく、
ランニングコストがかかりません。

世界のあらゆる現場で実績を重ねてきたボールフィルターだからこそ、
様々な経験から最も最適なオートストレーナやエレメント、フィルターをご提案できるのです。

●金属の種類によるスラッジ量からも適したオートストレーナをご提案

例えば、同じ金属でもアルミより鋳鉄の方がスラッジの量が多いなど、金属の種類によってもスラッジの量が変わります。
そのため、同じ流量でもオートストレーナのサイズの選び方が変わってきます。

スラッジの量が少なく小さいサイズで良い場合には、
オートストレーナ/型式6.64小型版である、ボールフィルターオートストーレナ/型式6.60をご提案します。
工作機械で使用するクーラント液のろ過でお悩みがありましたら、まずはご相談ください。

自動逆洗フィルター型式6.64

ろ過精度 3μm〜150μm
流量 50L/分(3㎥/時)〜
運転圧力 0.1 MPα〜1.6MPα
出入口接続口径 100A〜400A
ハウジング材質 鋳鉄
エレメント材質 ステンレス(316Ti)
※最適な処理料は条件により異なります。詳細はお問い合わせください。

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