Case Study
導入事例
2025/01/20
スケール除去 ノズルつまりを改善し、高圧ポンプのメンテコストも軽減|アルセロール・ミッタル

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1.アルセロール・ミッタル(ArcelorMittal, S.A.)
アルセロール・ミッタルは、ルクセンブルクに本社を置く世界第2位の鉄鋼メーカーです。世界60カ国以上で事業を展開するグルーバル企業であり、鉄鋼業界の脱炭素化や持続可能性な鉄鋼生産をリードしています。ボールフィルターは、その製鉄所のスケール除去システムにおいて重要な役割を担う水のろ過装置を提供しています。
製鉄所における水資源の重要性
製鉄所では、製鉄工程全体を通じて、冷却作業、スケール除去、粉塵洗浄などに水が使用されます。そのため、川や海、湖など水源の近くに立地することがほとんど。もちろん水資源が豊富であっても、環境負荷低減やサステナビリティの視点から、リサイクル等による水効率向上や排水の水質管理など、水処理は重要なテーマのひとつです。
2.課題:ノズルの詰まりが、ダウンタイムやメンテナンスの負荷に
工場で課題となっていたのは、スケール除去水システムの高圧ポンプ修理にかなりの費用がかかっていたこと。そして、黒皮(酸化皮膜)を除去するためのスプレーノズルやヘッダーが、詰まりや摩耗を引き起こすことでした。
いずれもダウンタイムの原因であり、メンテナンスコストの負担でもあります。ひいてはそれが工場の運用コストを引き上げ、製品コストにも付加されていくのです。
3.解決策:オートストレーナを導入し、スケール除去水から破片を除去
課題解決のためにボールフィルターが提案したのは、逆洗方式によって自動的にセルフクリーニングする「オートストレーナー」をラインに組み込み、スプレーノズルへの給水システムを保護することでした。導入のねらいは、スケール除去水から破片をなくす高度なろ過によって、ノズルの摩耗を抑制し、高圧ポンプの寿命を延ばすことです。
4.効果:高圧ポンプの動作効率が向上し、メンテナンスの時間と費用を削減
高圧ポンプの動作効率向上と長寿命化によって、ポンプの修理やケーシングの再構築にかかる費用が軽減されます。 また、ノズルへの供給水から削りカスが除去されるため、スプレーノズルの性能と精度が維持されます。スプレーヘッダーや配管への効果も高く、定期的にロッディング・ノズルやヘッダーの洗浄頻度を減少させることにつながりました。
5.ボールフィルターのオートストレーナが提供した価値
製鉄所のスケール除去の水処理にボールフィルターのオートストレーナを導入したことで、アルセロール・ミッタルは下記のようなメリットを得ることができました。
• ポンプの効率と寿命の延長
• ノズル精度を維持
• スプレーヘッダーの詰まりを解消
• 詰まりが少なくなり、スプレーノズルを長寿命化
製鉄所は、スケール除去だけでなく、冷却水などの循環水のろ過や、取水・排水における固液分離など、多くの工程で水処理を必要とします。
オートストレーナは、水やオイルの中のゴミやサビ・削りカスを分離し、生産ライン上から自動的に除去する装置です。ポンプや後続機械の稼働効率を高め、長寿命化することに貢献できます。
特にボールフィルターの逆洗式オートストレーナはセルフクリーニング力が高いため、人手による開放洗浄を必要としません。しかも、お客様の工場の状況にあわせて、取水ラインでの粗濾過から、循環水の微細なコンタミ除去まで幅広く応用できるフィルターをラインナップしています。
「Bollfilter」は、世界を代表する企業が認めるオートストレーナ。その実力を、ぜひ御社の工場でもお試しください。
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