2025/06/30

異物トラブルを防ぐ。部品洗浄に求められるろ過性能とは?

異物トラブルを防ぐ。部品洗浄に求められるろ過性能とは?

1.高度な加工部品の仕上げを支える洗浄プロセス

部品洗浄は、機械加工を終えた高度に複雑な部品に対して欠かせない重要なプロセスです。特に、自動車、金属加工、航空宇宙、医療機器、電気・電子産業など、高い品質が求められる分野で、その重要性はますます高まっています。

最新の洗浄システムでは、洗浄だけでなく脱脂や塗装剥離、バリ取りなど複数の工程を一連で処理することも一般的です。
こうした複雑な処理を実現するために、洗浄装置には高圧ポンプ、超音波素子、バルブ、ノズル、熱交換器など、多彩な高機能部品が組み込まれているのです。

 

2.ろ過ソリューションが洗浄品質を支える

高度な加工が施された部品の最終工程である洗浄プロセスの仕上がりは、製品全体の品質や不具合発生率に大きな影響を及ぼします。ここで重要になるのが「ろ過」ソリューション。

多くの洗浄装置では、洗浄液を循環利用していますが、切粉・バリ・酸化皮膜などの微細な異物が洗浄液に残留すると、

・ノズルやバルブの目詰まり
・異物の再付着による再洗浄
・ノズルやバルブ、熱交換器などの摩耗

などのトラブルを引き起こし、安定した洗浄品質の確保が難しくなります。

3.ボールフィルターが部品洗浄の現場で選ばれる理由

ろ過装置は単なる「補助装置」ではなく、洗浄ラインの品質維持に欠かせない重要な役割を担っています。洗浄液中の異物を的確に除去し、ノズルや配管部品を詰まりや損傷から守ることで、システム全体の安定稼働と長寿命化に貢献します。

そのような課題がある中で、多くの現場に採用されているのがボールフィルターのオートストレーナ。部品洗浄に求められる高いろ過精度と連続運転を妨げない構造を兼ね備えています。

・高精度なメッシュろ過により微細な粒子も確実に捕捉
・自動逆洗機能で、連続運転中も目詰まりを自己解消
・ポンプに負荷をかけない逆洗方式で、省エネかつ安定稼働を実現
・カートリッジ式ではないため廃棄物が少なく、産廃処理の手間を軽減
・ノズルやバルブ、熱交換器、ロボットアームなど重要コンポーネントの保護にも効果的

 

4.洗浄ラインの現場で実感された導入メリット

ボールフィルターのオートストレーナは、自動車部品メーカーや工作機械メーカーなど、多くの部品洗浄工程に導入されています。

洗浄ラインへのボールフィルターの導入効果とは?

・チョコ停(小規模な停止)の解消
・洗浄品質の安定化
・洗浄液の清浄度維持による装置コンポーネントの長寿命化
・といった効果が実感されており、乾燥・検査・組立といった後工程の安定性向上にもつながっています。

こんな現場におすすめです

・ノズル詰まりやフィルター交換頻度が高く、運転が不安定
・洗浄槽がすぐに汚れ、洗浄品質にばらつきがある
・夜間や無人運転中のトラブルリスクを減らしたい
・廃棄フィルターの処理・交換作業の工数を削減したい

5.ろ過ソリューションの最適化で、洗浄工程の課題解決を

ボールフィルターは、部品洗浄液のろ過に特化した豊富な実績を活かし、
装置ごと・工程ごとの課題に応じた最適なソリューションを提供しています。

洗浄装置の機能維持、メンテナンス負荷の軽減、再洗浄や手戻りによるタイムロスの解消にもつながり、製造現場全体の生産性と安定稼働を支えます。