独自技術の
オートストレーナ

オートストレーナ選びの最大のポイントは、フィルター内に溜まる夾雑物を洗浄・排出する洗浄システムの良し悪しです。圧倒的な洗浄力により世界中で実績を重ねているのが、ボールフィルターの「クロスフロー逆洗」。フィルター上部の開口を狭め、圧力差によって濾過工程とは逆方向の高速パイロット流を発生させることで、フィルター全体を一気に洗い落とすシステムです。
ろ過工程では、フィルターの「内から外へ」流れていた流体は、洗浄工程になると「外から内へ」吸い込むような流れへと一気に切り替わります。パワフルな逆流は付着した汚れを根こそぎ洗い落とし、排出ドレンから吐き出されます。

洗浄の頻度をコントロールし、
濁度が高まった際にも、処理能力を維持。

フィルター内の差圧で「汚れ」が検知されると、自動的に洗浄工程が始動します。水やオイルの濁度が高まると洗浄頻度が高まり、濁度が低下すると頻度が下がるシステム。洗浄頻度をコントロールしながらフィルターは常にクリーンに保たれ、いつでもベストなろ過パフォーマンスを発揮します。
また、複数のキャンドルフィルターで構成されるこのオートストレーナは、洗浄中でも流体の流れを止めず、ライン圧力が低下することもありません。洗浄はフィルター1本ずつ順番に行われ、その間も他のフィルターが稼働を続けるからです。

ボールフィルターは長年にわたり、濾過効率の向上を追求し続けてきました。最も重要なのは、フィルター面積をいかに大きくするかということ、そして流体を滞らせることなくいかに安定して処理し続けるかということです。
当社は解決方法として、オートストレーナにキャンドル型のフィルターを採用し、限られたスペースの中に最大の濾過面を確保。さらにフィルターの上下両方に開口を設ける独自設計によって、濾過工程・洗浄工程の両方で、理想的な流体の流れを生み出します。

オートストレーナの濾過性能（夾雑物の捕捉力）に最も大きな影響力を持つのは、フィルター（エレメント）の性能です。ボールフィルターは、0.5μmレベルの精密ろ過用から2mmの粗ろ過用まで、幅広いエレメントをラインナップ。特殊なワイヤーで編み込んだメッシュを採用し、目開きを小さく均等に整えることで、極めて高精度な濾過を実現します。またメッシュやスリットの構造にも多様な種類があり、エビデンスに基づいて、用途や濾過精度に最適なフィルターを選定しています。いずれも、圧力や自動逆洗のパワーに耐える高耐久仕様。パーツ交換にかかる手間とコストの削減に貢献します。

ボールフィルターは1950年以来、世界中の顧客向けに持続可能なろ過ソリューションを提供してきました。当社の製品のすべては、現在もドイツの本社工場で一元的に開発・製造しています。圧力容器に関わる世界各国の規格を熟知し、ISOなどの品質・環境・安全基準をクリアする本社工場において、熟達したエンジニアの手によって作られる最高品質。世界中からフィードバックされるユーザーの声を根拠に、技術進化を続けているブランドです。